1人でやっていたから、1日に何人もお客さんがくるわけでもないし、静かに使っている。それを追い出すとはいやがらせだ、行きすぎではないかという不満も当然出てくるだろう。ちなみに、事務所使用していた人の賃貸者契約を解除するという判決を下した有名な事件で、裁判所は、たとえ現在ただいまは誠実に使用しているとしても、1つ許されると、じゃあこれはいいんだなということで少しずつ制限がゆるんで、将来的には秩序を乱すような事務所使用が出てくる可能性、さらなる規約違反を誘発する危険がある、だから許すわけにはいかないと判断している。
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今後、区分所有建物の使い方を考えるうえで、参考になる判決と言えるだろう。こうした数々のマンション訴訟を眺めていると、法律のあり方、社会のおり方が急速に変わろうとしていること、あるいは変わらざるをえないことを痛感する。そもそも、一昔前まではお互いがお互いの生活をそんなに侵害しなくてもすむ社会だった。ところが、毎日出るゴミの量1つとっても、いまと30年前とでは桁が違うし、エネルギーの消費量もいまのほうがおそろしくふえている。