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中央線沿線エリアの特徴

2011.10.14

東京の歴史を考える場合、特異な発展をとげたエリアが存在する。それが、現在のJR中央線と西武新宿線の支線を含む路線と、一部に京王線も深く関わるエリアである。中央線は、東京、新宿から八王子や甲府に向かい、山岳地帯の内陸部から名古屋方面へもアクセスすることができる鉄道ラインで、その歴史は古く、それだけに富国強兵の歴史が各地に刻まれている。中央線は、立川を過ぎ、八王子に至れば、横浜線と連絡し、横浜方面への重要な輸送路となっている。横浜港には、巨大な米軍補給基地がある。また立川では、南武線とも連絡し、川崎方面への重要な輸送路ともなっている。ほぼ横浜線に沿って走る国道16号線の沿線には、やはり米軍補給基地や、三菱重工などの軍需産業の拠点が点在している。戦前の中央線に沿った内陸部では、航空機産業を支えた精密機械技術の頂点が極められた。中央線を語るとき、絶対に欠かせない軍需企業がある。現在の富士重工業の前身、中島飛行機である。昭和の初期から戦前までは、新宿から西に向かう中央線の沿線は、当時の最先端工業地帯が形成されていた。また西武新宿線や京王線を含む中央線の周辺には、三菱、日立、東芝、NEC、住友、石川島播磨といった典型的な軍需産業が戦前から工場を構えていた。このほか電電公社や岩崎通信機といった通信機器、タイヤのブリヂストン、国鉄の鉄道総合研究所まで点在した。このエリアで不動産の仕事をしていると、優良宅地の所有者に、なぜか、旧陸軍関係者が多いことに気づく。私の推理では、明治初期から戦前までに、三宅坂や霞が関など陸軍中枢部が並ぶエリアから福生に至るまで、当時の軍関連施設と、軍需産業が重要施設を配してきたことが原因だと考えている。

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