マンション大量供給があった当時、どういった年齢層がマンションを購入したのでしょうか。「住宅金融公庫利用者の属性調査」によると、大量供給が始まった1994年に住宅金融公庫からマンション購入資金を借りた利用者の平均年齢は36・4歳となっています。同様に1995年は36・9歳、1996年は37・3歳、1997年は37・6歳と、徐々に高くなっていることがわかります。このことは、それよりも若い団塊ジュニア世代が購買層の中心であったという指摘とは、明らかに矛盾します。ただ、「団塊ジュニア世代は、一戸建てを購入したのでは?」という疑問を挟む余地が残ります。そこで、同時期の注文住宅を購入するために住宅金融公庫を利用した年齢層を見てみましょう。すると、注文住宅では、1994年の利用者の平均年齢が41・3歳で、以降、1995年が41・4歳、1996年が41・2歳、1997年が41・1歳と推移しています。同様に建売住宅購入者のデータでは、1994年が38・6歳、1995年が38・7歳、1996年が38・2歳、1997年が38・6歳となっています。いずれも、マンションの場合の平均年齢を上回っており、団塊ジュニア世代ではないと思われます。さらに、首都圏のあるマンション業者のデータによって、1994年に販売した5つの物件と、2004〜2005年にかけて発売した7つの物件でも、団塊ジュニア世代の購買層は薄いことがわかりました。
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