建設業は、他産業と違っていろいろな特徴・特質を持っている。これが建設業の基本ともなる。この点がわからないと建設業を理解できないし、また業界を取り巻く諸問題の対応策、解決策を見出すことができない。そこで、はじめにこの特徴・特質を述べておこう。第一は、受注業・諸負業である。これが最大の特徴であり、特質である。建設業者は、発注者、建築主から工事の注文を受け(受注し)、契約し、そして注文どおりの構造物・建築物を完成させ、引き渡し、工事代金を受け取る。
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建設業は、発注者がいなければ存在しない。建設業は受身の産業といわれるのはこのためである。そこには、製造業のように前もって生産物を規格化・製品化させる市場生産的要素はない。発注者の動向に左右される不安定さを持っている。発注者は、国・地方公共団体などの公共機関から民間の会社、個人に至るまであらゆる分野に及んでいる。このため、そのときどきの政治・経済・社会情勢などの影響を受ける。建設業は、日本経済の縮図ともいえる。