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エコロジカルな条件を建築の表現に結びつけるのがデザイナー

2011.11.11

建築においてはどうかというと、エコテックは金属やガラスといった工業化材料を多用したデザインが主流であり、バウビオロギーは木材、土、紙といった自然素材を多用したデザインを目指す。両者の違いは一見して明らかに見えるが、その境界は意外に曖昧である。たとえば金属の代表である鉄は、地球上にもっとも多量に存在する物質であり、錆びれば土に還る。赤土の色は、そもそも錆びた鉄の色である。一方、木材は多量の炭素を固定化しているが、廃材を燃やせば炭素は空気中に放出される。

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木材の再利用は容易ではないのだ。近代的なテクノロジーを廃棄してプレモダンな社会に回帰することは不可能である。同様に都市の建築をすべて木材でつくることも不可能だし、インテリアをすべて工業材料でつくることも無意味だろう。重要なのは両者の考え方を統合すること、すなわち金属やガラスによって自然エネルギーを取り入れた建築を考案することであり、自然材料を工業技術によって高性能化することである。建築家にとって、このようなエコロジカルなテーマは、目標であると同時に手段でもある。建築家はエンジニアではなくデザイナーである。現代のデザイナーはエネルギーの問題を避けて通ることはできない。しかしそれだけではデザイナーの社会的な役割を果たしたとはいえない。デザイナーはエコロジカルな条件を建築の表現に結びつけねばならない。エコロジカルな住宅の可能性は、眼に見えないエネルギーという現象に新しい建築表現を与えることではないだろうか。





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